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2017年10月23日月曜日

北九州連続殺人事件・松永太の息子インタビュー(後編)

10月21日放送
フジテレビ「ザ・ノンフィクション」

人殺しの息子と呼ばれて(後編)

北九州連続監禁殺人事件
犯人の息子に密着


後編の今回、母・緒方純子が
息子に宛てた手紙を公開!
とっても達筆です!



中学を卒業すれば、
養護施設を出なくてはいけない……。
息子は焦っていたが、
運よく里親が見つかって引き取られた。
彼が選んだ高校は定時制。

定時制高校を選んだ理由は?

「一番はお金が欲しかったんですよね。
自分で稼いだお金でするんやったら
何も文句ないやろうと思って。」



金を稼ぐことを優先させれば
学業がおろそかになる。
息子は、里親の家にも居づらくなり家出。
住所不定の人生が始まった。

「ボストンバッグを2つ持って、
何も言わずに飛び出したんです。
泊まるところもないし、
ご飯どうしようとかも色々あったし……
友達の家を転々としたり。
で、住み込みで働けるところを
見つけたんですよね。
そこで働くようになったんですけど、
そこに学校の職員がきて
“話は聞いとる。(里親の家を)出とるんやろ。
ということは今、住所がないんやろ?
そういう生徒は
うちの学校に置いておけないから“ って。
たいした問題でもないなぁと思って
退学したんですけどね。」

彼は生きるために、
住所不定でも雇ってくれる仕事を渡り歩いた。
住み込みで働けるパチンコ店や飲食店。
さらには農家の手伝いまで。

2011年12月12日 
最高裁による判決が両親に下された。


父 松永太は死刑が確定。
母 緒方純子は無期懲役。

このとき息子は18歳。
この判決を冷静に受け止めていた。

「当時の僕は死刑と無期懲役の違いが
あんまり理解できなかったんですよね。


僕にとっては
どっちもあんま変わらんなっていう。
死刑になって死んでも、
無期懲役に減刑されても、結局、
僕の前に出てくることはないんだから、
あんまり変わりないなっていう
結論にたどり着いたんですけど。」

お父さんの死刑判決についても?

「お父さんもそうですね。
判決に対してはちょっと安心しましたね。
もう出てこないんや、って。


最高裁の判決後、
母親から手紙が届いた。


これは母から届いた最初の手紙。




2012年のクリスマスの頃に届いた。



“ 貴方の生活を
助けてあげることも出来なくて、
本当にごめんなさい。
これからどんどん寒くなるので、
風邪を引き込まないよう、
暖かくして過ごして下さい。
(うがい、手洗いをこまめにね)



いろいろ大変だと思うけど、
きちんと食事を摂ってね。
それと、繰り返しになるけれど、
怪我、そして病気をしないように気をつけて
元気に新年を迎えて下さい。
大分早いけれど、楽しいクリスマスを!!
そして、どうぞ良い新年をお迎え下さいね。
じゃあまた来年♡
PS. 体、大事にしてね “


母は自分を虐待し
ろくなご飯も与えてくれなかった女。
息子の心には響かなかった。

「今までされてきたこと、
されてきたことを踏まえたうえで
この手紙を見るんで……。
実際そうじゃないだろうって。
あんな事あったよね。
こんな事あったよねって。
何を今さら言ってるのって。


刑務所にいる母から届いた手紙。
4年間で21通。


乱暴に開けられた封筒。


そこには、母からの手紙を素直に受け取れない
息子の気持ちが表れているよう。






母の思いを
素直に受け取れない息子ですが、
面会に行っている。
母の本心が知りたかったのです。

何回くらい面会に行きましたか?

「20回くらいですかね。


母親から “ごめんね” って。
“ 苦労ばかりかけて、親らいしことを
何もしてあげれんで申し訳ない ”
って言われたんですけど、
それを言われた瞬間に、
なんかもうカチンときて。
それを今、そんな場所から俺に伝えて、
何かできるの?っていう。
人間誰だって、
言うだけだったら何でも言えるし、
誰でも言えるじゃないですか。
何もできん環境で、
そういうふうに俺に対して……
建前じゃないですけど、
ありきたりの言葉を言うのって、
すごいずるいなって思って。
それをそのまま言ったんです。
そしたら、

“私が死ねばいい?” 

って言われたんで、


死ぬとか最大の逃げやなって思うんで

“自由がきかんその環境の中で
苦しんでもがいて生き延びろ“ 

って言ったんですね。」


両親が自分にしてきた数々の虐待。
彼は面会のたび、母に
なぜあんなことができたのかを聞いてきた。

「例えば(母親が)俺を殺そうとしたことが
あったんですけど、包丁を突き立てて。
あれは本心でやったんやろうかとか。
“本心じゃない”って言ってたんですよ。
“お母さんもあんまり覚えてないんよね、
ごめんね” って。
“あんまり覚えてないんよね、ごめんね”
で殺されかけた人間がおるって、
理不尽極まりないなって思って。


“マインドコントロールされてどうのこうの”
って母親はよく言うんですけど
僕からしたらそんなの関係ないですよね。
やったことに変わりないやろって。
……そういう、
疑問に思ったことがたまった時に
会いに行って、逐一聞いてましたね。
ちゃんとした答えって、
返ってきたこと少ないんですけどね。
ごまかして、
当たり障りない返事しか返ってこない。」

彼は、父 松永太に3度、
面会に行っています。
あれだけ恐れていた父に、
なぜ会いに行ったのか……。


彼は死刑執行前に、
自分に謝ってほしいと思っていた。
しかし父は、謝るどころか、
あの頃と何も変わっていなかった。

「めちゃくちゃ緊張しました。
第一印象は、“ちっちゃくなったな”って。
“こんなに小さかったかな”
っていうのが第一印象で、あと、
顔はにこやかに笑ってるんですけど
目が笑ってないんです。
全然当時のまんま。


「“署名を集めてくれ“
 って言われたんです。


”父さん悪くない。
実際自分も見とるやろ。
してないよね?“ と。


今さら、最高裁が終わって、
それをして何になるって言ったんです。
そうしたら、

“いや、それでも、
お父さんは最後まで闘う”

っていう風に言いよったんですよね。


“自分がしてるとことかあるやん、
俺も見とるし。それに対して
申し訳ないとか、
すみませんでしたって言葉はないんかね”
っていうのを聞いたら、

“そいう話をしにきたんやったら
 帰ってくれ”

って言われたんですよ。
で、それに対して僕が、
“もう来ることもないと思うから
最後くらいはしっかり、
せめて俺に対しては、すみませんでした、
悪かったって。
まぁ、一応の親父なんだから”
っていうふうに言ったんですけど……
帰ってくれ”
の一点張りでした。」

それでも息子は、今年7月
テレビ番組の取材に応じるということを
父に報告に行った。
父は
“テレビは人を食い物にする!”と言っていた。


その後、息子は
小学生からの幼なじみの女性と結婚。
問題を抱え、自分と似た境遇にいた彼女。
そんな幼なじみの力になりたいと考え、
結婚したいという感覚ではなく、
自分の扶養に入れよう、
そうしたら彼女に社会的な保障がつく、
ということで籍を入れた。
ふたりは夫婦となり、
家賃4万円の賃貸マンションで
静かに暮らしている。

仕事を転々としてきた息子は
5年前、今の会社で正社員になった。

お子さんを作ろうという
計画はないんですか?

「ないですね。
漠然とした不安しかないんで
子供に対して。


ちゃんと育てられるんかなっていう。
経済面でうんぬんとかじゃなくて
愛情のかけ方。
(愛情をかけて)もらったことが
ないんで、最低限の要求に
こたえられるだけの環境が
整ってからじゃないと駄目だなって
思ってるんです。
今はその自信もないですし。
育て方っていうか
愛情のかけ方が分からないんで、
俺がしたような思いを
子供にして欲しくないんで。

両親の逮捕から15年経った今でも、
彼はあるトラウマに支配されていました。
彼は自宅に帰ると、
部屋を暗くして生活していると言います。


「光も苦手ですね。
明るい所に自分がいると、
隠れるすべがないじゃないですか。
基本家では電気つけないですし。
あと、無音なのがダメなんですよね。
人の声っちゅうか、
なんか音がないと不安になるんですよね。」


お父さんお母さん、
どちらに似ているとか
考えたことありますか?

「僕はたぶん……
認めたくないんですけど、
親父に似ていると思います。


お父さんお母さんの
血が流れているということについては
どう思いますか?

正直ぞっとすることもありますし、
気分悪くなることもありますけど、
同じことしてしまうんやないかって。
そうするつもりが無いでも、
どっかでリミッターが外れて、
気が付いたらやってしまったって、
もう歯止めがきかんで。
そこもまた葛藤するんですよね。」


「ネットとかで書かれるじゃないですか。
息子は今どうせろくな生活してないんだろう、
まともになってないだろうなとか。
知りもしない人たちが僕のことを悪く言う。
今はもう何って言われてもいいなって
思ってます。
逃げて好き勝手言われるよりも、
真っ向から発言して、
今の自分を知ってもらった上で、
何か言われるんであれば
仕方ないなと思ったんです。
とりあえずもう逃げたくなかったんで。」

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感想を書きましたので
お暇な方はどうぞ↓
感想文

(前編)はこちらから↓
松永太の息子インタビュー(前編)

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