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2017年3月10日金曜日

タリウム少女・第21回公判〈論告求刑〉

2017年3月10日 13:15
名古屋地裁 2号法廷
平成27年(わ)第2236号
刑事第1部 山田耕治裁判長

殺人未遂、
火炎瓶の使用等の処罰に関する法律違反、
殺人、現住建造物等放火未遂

論 告

なんの落ち度のない合計6名が被害に遭った。
Mさんは、背後から合計6回手オノで殴打され、
さらに首をマフラーで絞められ死亡した。
人が死ぬまでの過程がみたいという
身勝手な動機によって
Mさんを実験の対象とした犯行。

B子さんは硫酸タリウムを飲まされ、
死亡の危機にさらされ、甚大な苦痛を受けた。
A君は視力障害が残り、
将来の全てが狂い人生を台無しにされた。

放火未遂被害者3名は、
発見が遅れれば焼死するところだった。

この事件は大きく報道されており、
社会を震撼させた。
被告人の犯した罪の重さからすると、
死刑も十分考えられる事案。
他方、タリウム事件当時は16歳で、
成人と同等に考える事はできない。

約2年半に渡って6名の被害者に対して
執拗で残忍な犯行を繰り返してきた。
再犯の恐れがあり、更生は困難。
有期懲役を求刑するのは相当でない。
被告人が犯した罪はまことに重大。

求 刑

二度と同じ被害を生み出すことは
あってはならない。
被告人は、生涯に渡って罪を償う必要がある。

被告人を無期懲役に処すのを
相当と思慮いたします。


最終陳述

今回、裁判を受けて、
初めて被害者や被害者家族、遺族の気持ち、
また、具体的な被害状況というのを知りました。

まだ心から反省をしたり、
心からの謝罪をできる段階ではありませんが、
自分がやったことの大きさというのは
少しずつ実感してきています。

こういう事件はもう二度と起こしたくない
という気持ちは持っていますし、
“人を殺したくない自分”に変わりたい
という気持ちも強く持っています。

また人を殺してしまうのではないかと思って
不安定になることはありますが
克服してきたいと思っています。

反省や償いというのも忘れずに、
色んな人の力を借りながら、
一生をかけて考えていきたいと思います。 
以上です。


・・・・・・・・・・・・・・・


被告人は時折声を震わせながらも、
しっかりとした口調で胸のうちを述べました。

最終陳述が終わり、
被告人が弁護側の席に戻ると
弁護人が泣き始めました。

10名の弁護人のうち、4名の女性弁護人、
2名の男性弁護人が泣いているのを確認しました。

主任弁護人は、選任されて2年と言っていた。
他の弁護人はどれくらい彼女の事件に
関わってきたのかは分かりませんが、
彼女の最後の言葉に、
色々な思いがこみ上げたのでしょう。

私は何百をいう被告人を
今まで法廷で見てきましたが、
彼女ほど思い入れがある被告人はいません。
彼女の生の声を聞くために
東京から名古屋へ、
何度も通ってしまいました。

彼女には命の尊さや、
一般人が持つ当たり前の感情がありません。
障害という言葉はあまり使いたくありませんが、
生まれ持った思考の歪みが、
このような凄惨な事件を
引き起こしてしましました。

だからといって、彼女のしたことは
決して許されるものではありません。
責任を取るのは当然ですが、
本当に悪気なく、
分からずにやってしまったというのは
間違いないと思うのです。

だから私は、彼女が悪人とは思えず
行き場のない思いに、
胸が張り裂けそうになりました。

例えていうなら、
オウム事件に似ている感じです。
元少女もオウム信者も、悪気なく
信者はいいことをしていると信じて)
数々の罪を犯してしまったのです。

今日涙を流した弁護士先生方も、
こんな気持ちがあったのかもしれない。

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