東京地裁 710号法廷
刑事第17部 石井俊和裁判長
〈裁判員裁判〉
住居侵入、強姦致傷、強姦、
強制わいせつ未遂、建造物侵入
黒スーツに青ネクタイ姿の被告人は
ガリガリのおじさんです。
50代半ばくらいかな?
検察官3名(男2、女1)
弁護人2名(男)
【 認定した事実 】
(1)
被害者A宅の無施錠の玄関から侵入し
就寝中のAに覆いかぶさり、両手を押さえつけ
“静かにしろ、痛いことしないから”
と脅迫し姦淫。
(2)
通行中の被害者Bをみとめ
わいせつな行為をしようと考えて
の後をつけ、Bに続いてB宅に侵入。
Bの臀部を触り、顔を近づけ
キスしようとしたが
抵抗され、その目的を遂げなかった。
(3)
被害者C方の無施錠の玄関から侵入し
Cの体を押さえつけて馬乗りになり数回殴り、
逃げようとしたCの首を絞め上げる
暴行を加えた後に姦淫し、
全治1週間の外傷性傷害を負わせた。
【 量刑の理由 】
被告人は自らの行動が、
どれだけ女性を傷付けるのか考えずに、
ただただ自己の欲望を満たすために
各犯行に及んだ。
計画性は薄いものの、
強い犯意に基づく危険な犯行。
逃げようとした被害者には
強い暴行を加えて傷害を負わせた。
しかし、凶器を使用しておらず、脅迫文言も
“静かにしていれば、すぐ終わる”
”ちょっと我慢すれば済む” など
激烈とまでは言えない。
暴行は、被害者の抵抗を抑圧するのに
十分だが過剰な粗暴性とまでは言えない。
本件は、強姦事件の他、
複数の性犯罪を犯した事案の中でも
特別に重い部類に属するとは言えないが、
軽い部類に属するとも言えない。
被告人が反省していること、
性障害矯正プログラムに
参加する意志があることなどを考慮して
懲 役 12 年(求刑13年)
未決勾留日数中110日算入
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Bさんに対しては、単なるナンパ目的で、
わいせつ行為を考えていなかったと
主張していた被告人。
しかし、入室直後に無言でお尻を触って
すぐにキスしようとしたことから、
侵入時点でわいせつ行為の意思が認められる。
そもそも、ナンパ目的で住居に侵入すること
自体がおかしいから被告人の弁解は
信用できないっ!と、いうことで
「強制わいせつ未遂」 認定でしたーっ!
審理は一度も傍聴してないから
分からないけど、
けっこーイケイケのおじさんなのかな?
おとなしそーな見た目だったけど。
この裁判は、すごい秘密に行われていた!
1階ロビーの開廷表にも、法廷前の表にも
罪名の欄には 『 住居侵入等 』 だけです。
傍聴人に来てほしくなかったのかなぁ~?
強姦だと人気だからね (^_^;)
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٩(๑´3`๑)۶
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