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2015年9月9日水曜日

【オウム】菊地直子 高裁 第3回公判

2015年9月2日 10:30
東京高等裁判所102号法廷
第8刑事部
平成26年(う)第1331号
殺人未遂ほう助
大島隆明 裁判長

抽選なしで入れましたぁ~!

今日の直子もいつも通りのグレーのスーツに
髪は一本しばり。
なんだか疲れていて前回よりも老けた印象 (。•́_•̀。)

弁論 (弁護側の意見)

菊池直子さんは、無罪です。

彼女は人を殺す意識はもちろん、人を傷付ける意識もありませんでした。
井上らは菊地さんに、活動の内容を察知されないようにしていた。
井上は、林、中川らと話し合いの時に、女性たちに逮捕される覚悟があるか
確かめると決めたと言っているが信用できない。

井上は、菊地さんと比べて井上らとより多くの時間を
費やしていたA子らですら同志として扱っていない。
井上は、女性たちに指示の目的、意味、なんの為など説明することなく、
相談内容は聞かれないようにしていた。
話合いの時には、A子(世話役としてルミエールに同居)を
別室に行かせていたし、A子からの質問には回答をはぐらかしていた。
中川らは井上の同志と言っていいが、C子や
身の回りの世話をしていたA子にも計画内容を漏らすことなく、
漏れないように注意していた。

菊地さんが計画を遂行するのに
認められたメンバーだったというのは間違いです。
菊池さんは他の女性と違って、偽造身分証を渡されることもなく、
山梨への移動メンバーにも入っておらず、ルミエールから退去する際、
他の女性はアジト、菊池さんはホテルだった。
このように他の女性と明確な違いがあり、このことからも
同志として扱われていなかったことが明らかである。
よって、菊地さんに計画が察知されても差し支えないと認める根拠はない。

教団内では、指示、目的、意味を知らされないのは通常だった。
ルミエールに薬品を運搬するのはなぜなのかという説明はなかった。
中川らに対し、運搬の目的やルミエールで何をしているのかを
聞くことはなかったが、これは菊池さんにとって当たり前のことだった。
ワークの内容、教義、イニシエーションは秘密とされていたからです。
厚生省にいたころから、なぜ配属されたとか、余計なことは聞かなくていいと
理解するようになった。

井上からねぎらいの言葉をかけられて、
「頑張ります」 という回答をしたというのも、
あいさつ程度でしかなく、そもそも記憶にありません。
教団内では「頑張ります」「頑張りましょう」「頑張ってますか」 などが
挨拶代わりになっていた。
井上に対し、「頑張ります」と答えたとしても、
それが意図を察知していたという根拠にはならない。
※前公判の証言で挨拶すら禁止されていた時期があり、唯一許されていた
言葉に、この「頑張ってますか」があった。


ルミエールに出入りしていた他の3名の女性と菊池さんを比べると
出入りの頻度が大きく異なる。
B子さん、C子さんはほとんど毎日。
滞在期間が長くなれば、より多くの情報を知り得たはず。
井上らが新聞記事をみているところなどを他の女性は見ている。
しかし、菊地さんがルミエールに行った回数は10回に満たない。
滞在時間もごく短時間です。
よって井上らの言動に接する機会は少ない。

偽造身分証を持たされていたA子ら3名は教団が違法行為をやることがあると
知っていたが菊地さんは全く知らなかった。
これは、他の女性らと大きな、顕著な違いです。

菊地さんにとって信仰的帰依の対象だった麻原が、近い将来
宗教弾圧にあう、それを乗り越えたらさらに教団は大きくなると予言した。
3月21日以降、それまで平穏だった教団が変わっていった。
中川らは施設から離れて身を隠すようになった。
これは紛れもない宗教弾圧、麻原が唱えていたものだった。
教団に向けられる疑惑や攻撃は、麻原の予言の正しさを
裏付けるものにしかならなかった。
菊地さんは、今は予言が正しかったとは思っていないが、
当時は生活をなげうってまで信じていた麻原に対し
疑念が生じることはなかった。

菊地さんは、地下鉄サリン事件に教団が関与しているとは思わなかった。
C子もまさかサリン事件を起こしたとは思わなかったと言っている。
C子は在家信者で、マスコミ報道に触れる機会が多かったのに
教団の関与を疑わなかった。
一方、菊地さんは出家信者で教団内で生活をしていて、
テレビや新聞に接する機会が少なく一般報道を十分理解していなかったし、
マスコミは信頼できない、でたらめ書いてるなーと思っていた。
新幹線の待合室で報道を見ても疑念を持ちえなかった。
全ては尊師が予言したことが起きたに過ぎないという認識だった。

原判決では、薬品の運搬行為が中川らの行動を助けると
菊池さんは認識していて、それは逮捕を免れるための行動を含むとされ、
殺意すら認められたが、
そもそも、菊地さんは何を助けようとしていたのでしょうか。
菊地さんは、彼らのワークは教団にかけられた疑惑を晴らすための行動。
薬品は、せいぜい農薬生成の準備くらいしか考えられなかった。
農薬が信頼できなくとも、クシティガルバ棟のような設備がなく、
土谷もいないところで危険なものが作れるとは思えないし、
中川らの逮捕回避は暴行を含むとは考えられない。
彼らは逃げ隠れしている状況で、
他者への攻撃を想定するのは飛躍している。

菊地さんは、井上が証言するような同志ではない。

無罪判決を下すことを求めます。



論告 (検察の意見)

原判決は明らかに正当です。

弁護人はAらルミエールに出入りしていた女性たちが
逮捕される覚悟があるか確認されたという井上証言が
信用できないとしているが、証言のみではなく、
当時の客観的状況からも信用できる。
仮にこの井上証言を除いても、原判決がゆらぐものではない。

井上は、Aさんには具体的な計画の話はしていない。
Bさんには石油コンビナート爆破の話、
麻原が逮捕される可能性があるので阻止すると話した。
Cさんには非合法活動をさせていなかったので話づらかったが、
麻原を守るためとは言った。
Aさんには平成7年4月下旬ころ、自分は指名手配されているので、
一緒にいたら逮捕されてしまうと伝えたら、
それでもいいと言ってくれたと具体的に供述している。

ルミエールを引き払うときに、中川は被告に
「これはなんとしても持っていてくれ」と2.4.5トリクロフェノールを渡した。
これはダイオキシンの主要原料だった。

Aさんは、同居する井上らがなんかしらの犯罪行為を行うのではと
察知していたと供述している。
平成7年5月13日 「ついてきてくれ」と中川に言われ、山梨に移動。

Bさんは麻原の逮捕を免れるためにコンビナート調査を指示された。
これは井上の証言が裏付けている。

Cさんは井上との間でなんらかの形で逮捕の可能性がある
という話をしていた。これは井上の証言と合致する。

よって、井上証言は信用できる。

原判決は正当。

本件控訴は棄却されるべきと考えます。

11:05 閉廷


次回 判決

11月27日 13:30


おまけ

【一審判決の事実の認定】

井上はルミエールに入居したころ、
林泰男がこれからの活動で手伝う信者について
逮捕される覚悟があるかどうか了解を取るように求めたことから、
井上がAとCに対し、中川が被告に対し、その旨了解を得ることとなった、
そして、井上は、その頃、A及びCに対し、
教祖松本を守るための活動をすること、井上らと一緒にいれば
逮捕される可能性があり、手伝わなくてもよい旨説明したところ、
両名はそれでもよい旨了承した。
同室に出入りしていたBに対しては、3月下旬頃、
教祖松本の逮捕を防ぐため、石油コンビナートを爆破できるかどうか、
爆発物を作れるかどうかについて調査するよう指示した。
井上のこれらの供述は、井上らの置かれていた当時の状況と
よく整合するものであり、信用性が高い。
これらの井上供述から認められる事実および前述の当時の状況等からすれば、
中川が被告人に対し逮捕の危険等があることを説明して
その意思確認をすべきことが井上ら5人の間で決定されたこと、
井上らが、被告人は同室に立ち入らせても井上らの逮捕や
捜査かく乱計画の遂行に支障を生じさせる可能性のない者と
考えていたことが認められる。

これに対し中川は、被告人に対し逮捕される覚悟があるかどうか
了解を求める旨の話は記憶がない旨述べ、
被告人が同室に入室するに当って、井上らに対し、
「何も分かってないからよろしくね。」 等と被告人が事情を知らないことを
注意喚起したものであり、井上らは被告人とは
なるべく接触しないようにしていたと供述する。
しかし、同室へ出入りさせること自体、井上らの計画を知られる可能性を
飛躍的に高めるものであり、同室外で薬品を受領等する方法も
可能であったものであるから、その供述は、被告人を同室に出入りさせた
中川の行動と矛盾する。
また、中川自身、井上が被告人と話していたことを認めているのであるから、
被告人に対し井上らの意図を隠す行為は徹底していない。


中川よりも井上を信じるとは (*_*)!!!!!!


(★´∀`)ノ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

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なおこ裁判の傍聴記がたーくさん載ってるよ☆
必見ですっっっ!
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