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2015年6月12日金曜日

柏通り魔殺人・竹井聖寿 第6回公判②中嶋医師

証人 中嶋医師

竹井被告の主治医で当時は〇〇こころのクリニック勤務の精神科医。

平成25220日~平成26218日の約1年間、
竹井被告を29回診察。

診断名 統合失調症

【診断した理由】
    ・感情の平板化、引きこもり…一日中部屋にいて退屈を感じない。
そのような日が何日も続いていた。
・被告が訴えていた症状…なんとなく不安、考えがまとまらない、
理由なく死にたくなる、周囲が変わった感じがする
(妄想気分=不気味体験)、他人に変な目で見られる、
陰口を言われている(被害妄想)
・つじつまの合わない話をする(思考障害)
・ドアを何度も閉めるなど、強迫症状もあった(犯行には関係なし)。
    相貌的診断
・初診の時にそういう感じを受けた。表情がなくなっている。
 (私は顔つきでだいたい判断できる!と中嶋医師)


・前日の被告人質問を見ていて、病気が進行したかなと思う。

【生い立ち】
・母親は竹井の幼いころをあまり覚えていないが、
 兄姉とあまり変わらなかった印象。
・音に対して異常に敏感で、それが自分への嫌がらせと感じていた。
 平成22年、23年頃から隣人の生活音を不快に感じ、
 上下の住人に対し「うるさい!」と奇声を発していた。
 平成234月~242月頃、被告の下に住む住人は恐怖を感じていた。
 平成236月に隣の部屋に住む予定だった人は、
 怒鳴り声や騒音が不安で住むことをやめた。

・どこに行っても友達ができない。
4から性格が暗くなった。
無口で内向的。クラスに馴染めなかった…中23担任教師



6のとき、「竹井のこと嫌いな人、手を上げて~!」→ほとんど全員が手をあげた。
自信がなくて人間関係を築けず、あまり笑わない印象だった。…小6担任教師

・いつの年代もいじめを受けていた。
 無為自閉、無表情、惨忍。おとなしく、何を考えているのか分からない子供。
 動作が鈍い、無表情のまま淡々と…少年院教員

・平成16年頃から引きこもり始める

【妄想】
・航空機をハイジャックしてスカイツリー突っ込む。
 血だらけと鶏の写真をネットで公開。
・平成2628日 姉に電話をかけ、
 「闇の組織に所属したので、テロをやらなければならなくなった。」 
 などと言い、しつこかったので姉は着信拒否。

【まとまらない発語】
・宅間守になろうと思った。
・つい最近から「死刑にしてくれ」「社会に対する復讐」と言うように。
・平成257月下旬頃、兄と話すときにやたらと笑うことがあった。
・診察中や鑑定中には真面目に一生懸命振る舞って、 好感を持たれるように
 頑張っていたが内心かなりのストレスがあったように思われる。

ここで中嶋医師の小話(?)
「夏目漱石が亡くなったあとで、彼の奥さんが書き記したものには・・
外では立派な人。家の中では統合失調症の症状“妄想着想”。
数多くの症状があったんですね~。 」 おわりw
・・・え?オチなしっすか!?!?

【ひどくまとまらない行動】
・部屋から出ることが少なく、母親が入るだけで怒り
 突然壁を叩いたり、包丁を持ち出したり。

DSM-5の定義
「妄想とは、相反する証拠があっても
変わることのない固定した信念」

中嶋医師は、このDSM-5は用いずに、
問診票と顔つきで判断し統合失調症と診断。
しかし、DSM-5で診断しても、被告は統合失調症であると主張。

スカイプで六文銭に 
「もうすぐ捕まるから一緒にスカイツリーに突っ込もう!」

・・・内容は書けませんが、ここで中嶋医師はやらかして、
裁判長から注意を受けます。
その後も複数回やらかし、弁護人やら検察からも注意されますw

・平成25623
「大勢の人がいると何か起きるのではないかと不安。」

【不思議な行動】
・間抜けな行動が多い。家のすぐ近くで犯行、など。
・人を殺しておいて、あまりにも堂々。堂々としすぎて、
 警察も不審な人物と思わなかった。
・姉と父に 「お前がやったんじゃないか?」 と電話で言われたが、平然と嘘。

【結論】

被告は統合失調症に罹患(りかん)している。

現在もロナセンを処方されていることがそれを裏付ける。
本件犯行の土台には統合失調症がある!
事理弁識能力や行動制御能力は維持されていたが、
通常の人よりは劣っており、いずれもある程度減退していた。

弁護人
DSM-5を診断基準と考えても統合失調症だった?
「はい。時々窓を開けて空に向かって奇声をあげていたり、
少年院から母親に宛てた手紙には、突然 “世界平和のために~” などと書いていた。」

いじめが影響している?
「いじめの相手への反撃ではなく、社会の反撃へ飛躍した。
これは非論理的な飛躍です。
被害妄想が起点となって社会への復讐へと発展していった。

検察
DSM-5と先生の診断の違いは?
DSM-5の方が狭くなる。統合失調症は1%位の人がかかると言われているが、私はそれの何倍くらいいると思う。」

自閉スペクトラム症と診断したことはありますか?
「ありません。」

被告を統合失調症と診断したのは、初めて受診した平成25220
「はい。」

1人で来院しましたか?
「はい。」

どうやって診断したかもう一度。
「本人から聞いた情報の全てと総合診断です。」

本人の訴えが客観的真実かとか、
家族の話を聞いたりはしなかったのですか?
「時間がなかったので・・町医者なのでそんな時間はないです。
保険によって制約されてますので、そうゆうことすると赤字になって
クリニックがやっていけなくなっちゃうんで~。」

検察:なるほどーー!
・・・ホント、なるほどー!ですっw 
裏事情暴露ありがとうございます(((o(´>ω<`)o)))

被告が記入した初診の問診票を警察がクリニックをたずねて入手しましたね?
それはこれですね?(問診票がスクリーンに映し出される。〇がいっぱーーーい!)

「こんなに沢山〇を付ける人はいないんです。
この人は適当に〇付けてるんだなーと思いました。
ひとつひとつ、これ嘘なんじゃないかと言うと関係がそこで壊れてしまうから、
黙って問診を続けていきます。
余計なところに〇をしているのを知らんぷりして診断しました。」

各症状に具体的な話はあった?
「それは覚えてないですね。3年で15001600人の患者を診たので~。
具体的な事は・・年齢が年齢ですので…」
※おじいちゃん先生です。

人間関係を築けなかったとありますが、
スカイプも人と人とのやりとりにはならない?
「ならない。統合失調症の人は感じない なんたらかんたら・・・
人 対 人だと苦しい。
チャットのようなものだと、テレビを見ているようで苦にならないんです。」

自分の感情を被告人は出しているが、それでも人との交流とはいえない?
「はい、そういえます。」

5から小6の頃に断裂があったものと考えられる?
「小4位から徐々にです。小6が一番大きい。」

どういう状況に変わった?
「人間嫌いになったんでしょうね。」

妄想について被告に認められる被害妄想などのような点?
「事実ではない事を被害的に解釈して、それが長時間続いている。
例えば、大勢の人の中に入っていくと何かが起こるのではと考えたり
(平成25625日受信時)、中等少年院の時に母親に送った手紙の
“世界平和のために…” も被害妄想。」

本件犯行時、ハイジャックをしてスカイツリーに突っ込む。
成功したら死んで本望だと考えていた。昨日の被告人質問のときも
妄想話だと言っていたが、それは精神医学的妄想ですか?
「それはよく分からないが、あと数時間で捕まるって時に
六文銭に一緒に突っ込んでくれと頼んだのは妄想だと思う。」

物質摂取は影響した?
「促進的役割を果たしたと思います。
3回分をいっぺんに飲んだのいうのは最近初めて聞きました。」

中嶋先生における、統合失調症の症状はどんなもの?
「人格、思考、感情、行動、興味関心、対人関係などに障害をきたす疾患です。
本人と話す時間が少ない。西川先生よりも10分の1くらいしかないです。
私は町医者なので…。統合失調症の症状は極めて多彩ではあるが…
妄想、幻覚、思考障害、自殺願望などです。」

初診で判断することもある?
「統合失調症の疑いだと保険が下りなくて、病院がやってけないから、
とりあえず書いておいた。後から変更の可能性もあったけど、
その後も変更はなかった。」
・・・またもやぶっちゃけトークありがとうございますw

裁判官
通院の頻度は?
2週間に一回程度。1130日から感覚が乱れた。」

薬は毎回処方していた?
「はい。毎回出してました。」

顕著な妄想は?
「上の階にインターフォン押しに行ったりしたのと、
スカイツリー攻撃の2つが顕著な妄想です。」

事理弁識能力と行動制御能力について、
従来の診断とDSM-5の診断では違いが出る?
「これ、言いたくないけど…言わないと説明できないから言うけど…
旧来の診断では〇〇型(聞き取れず)、単純型の2つがDSM-5にはなくなった。
顕著な症状がないと統合失調症でないとされんですね。
私は明日で87歳になるんですがね~なんたらかんたら…
それが西川先生の診断との大きな違いです。」
・・・87歳で現役とはっ(・o・)!!!!!!

薬の効きめは?
「本人がよく効いてると言っていました。隣の家に行くとかなくなったと。
だから効いていたんでしょうね。」

隣の家には行かなくなったけど
強盗殺人をしました。
本当に効いていたのでしょうか???

生活保護を受けていたのは知っていましたか?
「知っていました。初診は保険。2回目以降は生活保護でした。
両親を殺してしまうかもしれないと、危ないから一人暮らしを始めました。
お兄さんから費用を出してもらって引っ越した。」

証人 西川先生

検察
中嶋先生の診断基準の問題点は?
「国際基準でやっているわけではない。
範囲が広くなってしまうので、通説的な見解とかなり違ってきてしまいます。
一番の問題点は問診票のチェックリスト。これは十分検証がなされていない。
本人にとって一生を左右する診断なのに、生活歴、病歴も聞いてない、
家族の客観的証言もない。客観性に問題があります。」

DSM-5に当てはめても統合失調症と診断できると中嶋先生は言っています。
“まとまらない発語”があるというのは?
「思考障害、連合弛緩、滅裂思考…
言っていることの論理が全く通じないと言っていましたが、
兄と話すときにニヤニヤしただけ、行動面の話だけ。
これが “まとまらない行動” とは言えない。」

“ひどくまとまらない行動”…母親に包丁を突きつけるとかはどうですか?
「部屋から出ないとか、入ってきたら怒るとかは、
精神病じゃない人でもやることです。」

中嶋医師による診察時の被告人からの聴取で
“何もする気が起こらない、なんとなくだるい、気分が乗らない、憂鬱である” 
とさかんに訴えていたのは どういう事?
「彼はストレスに対して乗り越える力が弱い。
これを統合失調症の陰性症状とは言えない。」

証人尋問が全て終わり、中嶋医師が退廷しようとしたとき、
竹井が当然立ち上がり、
「中嶋先生!今までお世話になりましたーーーっ!」
→ 刑務官に押さえつけられる。。
びっくりしたぁ~!

普通は、一人ずつの証人尋問なんだけど、
今回は2人が入れ替わり立ち代わり証言台に立ち
質問されるという変わったスタイルで、とっても分かりにくかったです (。ŏ﹏ŏ)
ブログ用に西川先生、中嶋先生ってほぼ半分にまとめたけど、
実際に行われた順番は…

西川プレゼン→中嶋プレゼン→弁護人・主尋問→
西川(主尋問飛ばして)弁護人から反対尋問→
中嶋・検察から反対尋問→西川・検察主尋問→
中嶋・弁護人から補足質問→中嶋・検察、裁判体から補足質問→
中嶋・裁判体から補足質問 

終了


こんなん初めて~びっくりのごちゃごちゃー(ㆀ˘・з・˘)

竹井聖寿 第1回公判
http://jazzytokyo106.blogspot.jp/2015/06/1_7.html
竹井聖寿 第3回公判
http://jazzytokyo106.blogspot.jp/2015/06/3.html
竹井聖寿 第4回、5回公判まとめ
http://jazzytokyo106.blogspot.jp/2015/06/45.html
竹井聖寿 第6回公判
① http://jazzytokyo106.blogspot.jp/2015/06/6_9.html
② http://jazzytokyo106.blogspot.jp/2015/06/6.html
竹井聖寿 判決
http://jazzytokyo106.blogspot.jp/2015/06/n.html
竹井聖寿 控訴
http://jazzytokyo106.blogspot.jp/2015/06/blog-post_16.html

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